なしの会
January 11, 2005
今から10年以上前。中国の京劇や日本の歌舞伎のルーツではないかとも言われているインドの古典舞踊“カタカリ”を三国で見ようじゃないか、と結成されたのが“なしの会”です。三国町内にある大湊神社宮司・松村忠祀氏を会長に、おけら牧場の山崎一之・洋子氏を始め、三国町、福井市、武生市などから約20人の仲間が集まり結成。“なしの会”という名は、活動を終えたらそれで終わり、なにもなし、なにも残さない、残るのは心の中に何かが残ればというささやかな期待を込めて命名され、以来数々のイベントを三国で開催しています。
今でこそ大型文化施設のある三国町ですが、当時はみくに文化未来館が建設される前。それまで三国町では、「子供達に生のお芝居や舞台を見せたい」と活動していた“たまごの会”や古典楽器の演奏会があったものの、大きなイベントは困難でした。それらの会でできない大きな文化イベントを主催していこうと、立ち上がったのが“なしの会”というわけです。
“なしの会”の第二回目イベントは“ふるさとキャラバン”を招いての公演「男のロマン 女の不満」。三国中学校の体育館にテントを張り、三国町内の公民館から座布団を数百枚かき集めての手作り型イベントで、なんと約1,000人もの観客を動員する大公演となりました!
それ以後“なしの会”は、数多くの文化イベントを打ち出していきます。舞台は体育館にとどまらず、三国神社や大湊神社、西光寺などでも展開。内容だけでなく場所も趣向をこらし、その本物感は町内外から多くの人々を惹き付けています。
“なしの会”が主催する文化イベントは、民族楽器の演奏会、文楽、落語会、フーメイ、ジャズ、ミュージカル、クラッシックなど、とにかく多種多様。演目は、会長の松村氏、おけら牧場の山崎氏を中心に決定されます。そのどれもに共通しているのは、“ほんもの”であるということ。「みんなに見せたいもの」を厳選し、必ず事前にチェックします。もちろん、遠くまで足を運んで実際に見て確かめることもしばしば。だからこそ、自信を持ってイベントを仕掛けていけるのです。そしてもう一つ大切にしているのは、分かりやすさ。本物でありながら、なおかつ、大衆が理解しやすく楽しめるものを選びます。本物を知る目が本物を見極め、そして厳選されたものだけを上演する。こうして続いてきたのが“なしの会”の文化活動なのです。
そして忘れてならないのが、イベントスタッフの存在。10年以上、ボランティアによるスタッフで運営されています。その理由は、面白くて楽しいから。“なしの会”のイベントは、いつもとにかく魅力的!本物の文化イベントを自分達の手で作り上げていく充実感、舞台に立つ芸人さん達との交流、打ち上げの盛り上がりなど。都会ではかえって遠い存在となる楽しさが満ちあふれ、そこに惹き付けられたスタッフが集まってくるのです。
こうして開催される“なしの会”のイベントは年に1〜2回。これからも、さまざまなイベントを主催していきます。乞うご期待!!






