2005.おけら通信 5月
May 31, 2005
新緑のまぶしい季節になってきました。
おけら牧場では鶏小屋の周りにも草が生い茂り、たくさんの草を鶏に食べさせることができるようになりました。
【トリニシさんがやって来た!】
真っ赤なピカピカのスポーツカーがおけら牧場の砂利道に砂煙を上げてやってくる。
まるで、刑事ドラマの1シーンのように…
車から降りてくるのは、頑固そうだけど人の良いトリニシさん。私の両親より少し上の年齢だけど、父に負けないくらいの大きな笑い声と、母と同じように動物に話かけるおっちゃんである。
私が、トリニシさんに出会ったのは1年前。東京の仕事を辞めて「実家で農業をする!」と勇んでいた頃に、おけら牧場の鶏の飼い方を見て、
「ここがいかん!あそこもこうしなければ!」
と、ダメだしをしてくれた人だった。
最初は何て勝手で失礼な人だと思っていたけど、なるほどと思うところもある。しかも、試しに言われたことをやってみると、ちゃんと結果が出てしまう。
例えば、「この人とこの人は、全くあかん!年もとり過ぎやし全然卵を産まん!
あっちの人はもうすぐ病気になってしまう!早く鶏小屋から出さなあかん!」
(※トリニシさんは鶏のことを「人」扱いしてくれます)
試しに、100羽の中の40羽を抜いてみると…50個産んでいた卵の数が変わらない!
今まで、卵を産む鶏と産まない鶏を見分けるのは困難なことでした。
昔、畜産試験場の先生が、「この鶏は卵を産みません」と言った鶏をお肉にしたら、お腹の中からたくさんの卵の基が出てきたことがあったのです。
鶏を毎日見ている先生が見分けられないなら、相当難しいことだと考えていたのですが、トリニシさんは、涼しい顔で鶏の判別をしていく。
ポイントは、鶏の顔とクチバシ。そしてお腹の曲線のラインとのこと。
それでも難しいと言うと、とっておきの判別方法を教えてくれた。
「鶏のお尻に指を突っ込んでみるんや。そうすると卵管の中に卵が入っとるのがわかる
やろ。」
なるほど!確かに指を肛門から入れて、背中のほうにつつくと卵の殻の固い感触がある。
卵の殻の感触が無いものは、大体ダメだが、卵管の太いのは大丈夫とのこと。
以来、おけら牧場にいる古い鶏の餌は半分の量で済んでいます。
そんなトリニシさんが、昨日もおけら牧場にぶらりとやって来てくれた。
そして、新しい鶏小屋を見て、「何じゃ!こんなに痩せこけて!ちゃんと餌はやっとったんか!」
と言われてしまった。
そういえば、最近は田んぼにジェラート屋に豆腐屋と立て続けに忙しくなってきて、鶏にかまう時間が少なくなったが…それでも餌は少し余る位の量はあげていたはずだった。
その旨を伝えると、
暑くなって餌を食べると喉が渇く→水をたくさん飲む→下痢をする→痩せる
と言うことになるらしい。だから今の時期は、餌よりも草!
「こんなにたくさん周りに草があるんやで、それを食わせなあかん!」
と、またしても注意されてしまった。…反省。
さて、これから毎日1時間早起きして草刈をすることにします。
みなさん!これからのシーズンはたくさんの草を食んだ鶏の卵をお送りします!!
お楽しみに!
おけら牧場 山崎大和







