おけら史:さらば、おけら山荘 《vol.0 序章》 山崎一之
August 11, 2003
父は今年で満八十四才である。
足の不自由さを除けば、毎日元気に暮らしている。
私は父と五十二年間の付き合いをしているわけだが、父と子と意識して接し始めたのは、
私が三国に移り住んで、井戸や家を自力で造り始めてからだと思う。
息子の大和も今年で二十二才。
私はこの年に茅ヶ崎の家を出て、自分の住み処を捜し始めた。
と言うことは、ちょうどその頃の父の気持ちが理解できてもいい年齢になったという事である。
そして来年には、父と私と数人の友人が参加して造った、思い出深い『おけら山荘』を取り壊す計画である。
父に対する感謝と、息子への書き残しと、この世から姿を消す『おけら山荘』に対する私からのレクイエムとして、
この文章を書いてみた。
『さらば、おけら山荘』
・・・・・つづく
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